プリンセス☆ロード
私を背に隠して戦うのは、とても神経を使うし疲れるはず。
私はペンダントを握りしめた。
実践となると、少し怖い…。
悪魔とはいえ、斬ってしまうんだから。
戦いは私たちの方に優勢だった。
悪魔の数が断然多いが、皆の勢いが違う。
前回惨敗してしまったことが、皆の気合につながったんだろう。
一匹の悪魔がレンを襲う。
悪魔の攻撃を剣で受けるが、ぎりぎりと攻防が続く。
互いに譲らずにらみ合いが続いていた。
その時、別の悪魔が手が塞がっていることをいいことに別の角度からレンを襲ってくるのが見えた。
「レン!危ない!」
でもレンは、身動きが取れない。
私はとっさにネックレスを掴み襲いくる悪魔とレンの間に入った。
「…な!?」
剣に変わったネックレスを構え、襲ってくる悪魔を一突き。
悪魔は断末魔を残し消えた。
「‥はぁ…はぁ…できた…」
手が震える。
悪魔を突き刺した感触が残る。
でも、私レンを守れた。
「お前…」
レンが戸惑った表情を見せる。
しかし、次の瞬間攻防を続けていた悪魔を力づくで投げ払い、そのまま剣を振るった。