プリンセス☆ロード
それから、あっという間にみんな悪魔を倒し落ち着きを取り戻す。
「お前、いったいどういうことだ!」
「え……」
悪魔を倒し、茫然としていた私に詰め寄る。
「その剣、どうしたと聞いてる」
「これ…?」
剣を見せ、気を落ち着かせ念じると剣は元のネックレスに戻った。
それを見て目を丸くするみんな。
「そのネックレスにはそんな力が秘められていたんですね」
「うん…。セリムが教えてくれたの」
「セリムが?あいつ…余計なことを」
「私が頼んだの!私が、足手まといになりたくなくて」
私がそう言うと怪訝そうに眉をひそめる。
「…私のせいでレンがケガをして、自分のわがままでついてきたけど、それがどういうことなのかよくわかった。自分が傷つくのは自業自得だから仕方ないけど、私を守ろうとしてレンがケガするのは、違うって思ったの」
「姫を守ることは俺たちの任務でもある。それは当然のことだ」
「だけど!…私を連れていることは、皆にとっての負担になってるよね。でも、私はみんなといたい。私も、この国をよくしたいとかそんな大それたことは言えないけど、皆の役に立ちたいと思ったの」
私にできることなんてちっぽけで。
私によくしてくれるみんなや、王様への恩返しにはなりきらないかもしれないけど。
「私、自分の世界で剣道をしていたの。だから、実践はしたことなかったけど、戦いの筋はなかなかいいと思うのよ?」
「…手を震わせてなにを言ってる」
レンがそう言い放つ。