プリンセス☆ロード
ゆっくりと意識が覚醒していくのがわかる。
目を開けたら目に見える世界はどこなんだろう。
もしかして、天国……?
結局私は、足手まといにしかならなかった。
レンを怒らせてばかりで、役立たず。
レンの事、好きだって確信したのに、うまく想いを伝えられない。
伝えたところで報われないことわかってるけど。
レンの中には今でもユリアさんがいて。
私の入り込む隙間がなかった。
それでも、側にいたくて。
自分がいる価値を作りたくて。
それなのに、結局怒らせてしまった。
目が覚めたらいっそのことすべてが夢だったらいいのに……。
レンに、出会わなければよかった。
そんなことを思ってしまうなんて……。