プリンセス☆ロード
次の日からさっそく学校に向かう私。
制服は向こうにおいてきてしまったけど、予備の制服があったからそれを着て。
一週間ぶりの学校。
授業もだいぶ進んでるんだろうな。
先生たちも学校行事の中で起きたことで責任を感じていてとても心配していたからと朝一で校長室に向かうように言われた。
校長室では校長先生をはじめ私たちの学年の先生が勢ぞろいし私の登校を待ってくれていたみたい。
本当に良かったと、口々に喜んでくれて、安心してくれてる先生たちを見て、帰ってきてよかったんだって思った。
「ご心配とご迷惑をおかけしてすいませんでした」
深々と頭を下げる。
きっと気が気じゃなかっただろう。
生徒が崖から落ちただけではなく行方不明になって。
お母さんから、先生たちが仕事後夜遅くまで捜索してくれていたことを聞いた。
「本当に、無事でよかった。遅れた授業分はそれぞれ教科担任が放課後ついて教えるから、安心してほしい」
「えっ、ありがとうございます」
きっと異例なその対応にも驚き、私は再び頭を下げた。
そして、校長室を出ると、そこには…。
「紗南!」
浩太と美由紀の姿が…。
会いたかった。
気まずいまま離れ離れになったことが、すごく心残りだった。
「浩太…美由紀…」
また、二人に会えたことが嬉しい。
ちゃんと、話ができる。