プリンセス☆ロード
「美由紀、この前はごめんね。ずっと心残りだったの。ちゃんと、謝れてなかったこと」
「紗南…。謝るなんて…。私の方こそ」
こんな風に私を心配して泣いてくれる美由紀。
美由紀を大切にしなきゃ。
後悔する生き方はもうしないと決めた。
「ちゃんと、剣道をやめた理由話すね」
「紗南…。うん。ありがとう」
私のありのままを見せよう。
それが、友だちなんだから。
クラスに戻るとクラスのみんなも集まってくれて口々に喜んでくれた。
私の居場所がここにある。
―いたいなら、いればいいといっているんだ
レンの声がこだまする。
どうして、思い出してしまうの?
もう、忘れようとしてるのに。