プリンセス☆ロード
次の日、私は学校へ。
レンは私が終わるまで家にいてもらうことにして学校に向かった。
学校に向かいながらレンの事を考える。
私に、自分の居場所を大切にしろと言ったレン。
それは、私ともう会えなくなってもいいってこと。
レンの事、好きになってもその思いが届くことなんて結局なかったんだ。
生きてきた世界も、これから生きていく世界もなにもかも違う。
違うんだ。
「紗南!」
「美由紀、おはよう」
「おはよう」
「昨日は、ごめんね」
「ううん。私こそ、助けられなくてごめん」
美由紀はそう言って頭を下げた。
そうこうしていると浩太も合流して三人で教室に向かう。
「ねぇ、あの昨日の人って」
「あ、えっと、友だちなの。遠くに住んでるんだけど、こっちに来てたみたいで…。知らなかったからびっくりしちゃった」
「へぇ。なんだか、変わった服だったね」
「うん…。ちょっと変わった人なの」
心の中でレンに謝る。
変人扱いしてしまった。