プリンセス☆ロード
「な、なんなの…」
「あんたをボロボロに痛めつけねぇと気がすまねぇのよ」
男が不気味に笑う。
私は怖くて一歩下がる。
「おら、来いよ」
男は私の腕を掴み引きずるようにして場所を移動する。
私は必死に足を踏みしめて抵抗するけど男の力にはかなわない。
私はされるがまま連れて行かれてしまう。
誰か……っ!
ハッとした。
もう、助けてくれる人なんていない。
―守ってくれなくていい
私、レンにそう突き放してしまったんだから。