プリンセス☆ロード
「キャ!」
人気のない公園まで連れてこられた私を乱暴に突き飛ばす。
私は体を起こすとキッと男を睨みつけた。
「おーおー、威勢のいい目だな。今日は助けてくれる奴はいないのか?」
「…っ、女一人にそんな大勢で押しかけて、卑怯者!」
「なんとでも。言いたいことはそれだけか?」
自分でなんとかしなきゃ。
こんなやつら、私が返り討ちにしてやる!
私はネックレスを握ると頭の中で竹刀をイメージする。
すると、ネックレスは竹刀の形に変化した。
剣以外に変えたのは初めてだったけど、うまくできた。
私は竹刀を構え立ち上がる。
「おいおい、竹刀なんてどこから用意したんだよ。まぁいい。そんなんで俺たちがやられるとでも思ってんのか?」
男はじりじりと近づいてくる。
私は睨みつけながら竹刀を構え立ち向かう。
負けるもんか。