プリンセス☆ロード
第20話 『…紗南。お前は、どうしたい』
「きゃぁ」
何度も何度も突き飛ばされ地面に転ぶ。
それでも立ち上がり男たちに立ち向かう。
負けるもんか。
泥だらけの身体を払うこともせず、私は向かっていく。
「しつこいんだよ!」
男に竹刀をつきつける。
しかし、男はそれを交わすと私の腕を掴む。
「女が男にかなうわけねぇだろ」
腕をキリキリと掴まれ竹刀を落してしまう。
落ちた竹刀はネックレスの形に戻ってしまった。
「楽しませろよ」
男は私を押し倒すと上にのしかかってくる。
「やめて!」
「やめねぇよ。男に歯向かう恐ろしさをわからせてやる」
そう言って、拳で私の頬を殴る。
鈍い痛みが頬に走り、口の中に血の味が広がる。
「っ!!!」
「威勢がいいな。いつまでそれが続くだろうな」
私が睨みつけると男がおかしそうに笑った。