プリンセス☆ロード
「……っ」
目を覚ますと、ベットの上だった。
「紗南!」
「…美由紀…」
ベットの側にいた美由紀が私の顔を覗き込む。
目がはれてる…泣いてたの?
「…っ、レンは!?」
そうだ、男たちに襲われて、レンがそいつらと戦ってくれて…。
私が体を起こすとそこは保健室のようだった。
辺りを見渡すと、浩太に手当をしてもらっているレンの姿。
「レンっ!」
私はベットから飛び降りレンに抱きついた。
よかった。
無事だったんだ…。
「…痛い」
「えっ、あっ、ごめん…」
ていうか私、なに抱きついたりしてんの?
恥ずかしすぎる……。
「…大丈夫?」
「ああ。これくらいの傷、大したことない」
「ごめんね…私のせいで…」