プリンセス☆ロード




お父さんとお母さんには手紙を残した。
私とレンはこっちに来た時に来ていた向こうの服に着替えて学校の屋上に来ていた。



私たちが異世界へ飛んだ時の共通点。
それは、崖から落ちたということと、“助けて”と強く願ったこと。


このネックレスの力で飛んだとするなら、私の強い思いにネックレスが反応したんだってこと。
だったら今回も、強く願って飛び降りれば向こうに行けるかもしれない。





でも、それは賭けだった。
二回とも落ちようと思って落ちたわけじゃない。
それに、偶然だったってこともあり得るのだから。






「怖いか?」

「…ううん。レンと一緒だから」








下を見下ろしながら黙る私にレンが問いかける。
その言葉は嘘じゃない。
一人じゃない。
きっと、うまくいく、そう思える。







「みんな、心配してるかな」

「ああ」

「みんなに、会いたい」

「ああ」







熱血でお兄ちゃんみたいなリュウ。
いつも冷静で優しいソウシ。
やんちゃでいつも元気なミナト。



皆、大切な仲間。






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