プリンセス☆ロード
第22話 『それが、俺がルネス王国で騎士をしてる理由』
次の日、私たちは今の村長に連れられ村はずれにあるお堂に向かっていた。
「そこに何があるんですか?」
「…この村が代々受け継いできたものが隠されているんじゃ」
「受け継いできたもの…」
「そなたらが来るのを、待っておった」
村長は真剣な眼差しでそう言う。
なにが隠されているのか、はっきりしたことは聞かされず私たちは顔を見合わせた。
私たちを待っていた。
それはどういう意味だろう。
「…急いだほうがよさそうですね」
「ああ。おい、そのお堂はまだ先か?」
辺りの雰囲気が変わり、ソウシとレンは顔を見合わせ村長に問いかける。
「もう少しじゃ…。ほら、見えてきた」
そう言って指差す先には、古びたお堂が確かにあった。
村長が手で十字を切り何かをしている。
「結界…?結界で守っていたんですか?」
「はい。それ程、大切なものなのです」
私たちはお堂の中にはいる。
お堂の中では、床に隠し扉があり開くと階段が現れた。