プリンセス☆ロード
第24話 『……どんな顔をして会えばいいのかわからなかった』
差し込む朝日が眩しくて目が覚めた。
「あれ…」
ここは、どこだろう。
私はいったいどうしてここで眠ってるんだろう。
見上げた天井は見知らぬもので。
見渡す部屋も身に覚えはない。
右手に違和感を覚えちらりと視線を落とすと、しっかりと握られていた。
私の手を握る人の手をたどると、それはまさかのレン。
「レ…ン…?」
レンは、私の手を握ったまま眠っていた。
辺りを見るとあちらこちらで眠っている皆の姿も見つけた。
私だけがベッドに寝かされている。
なにがあったのか…少し思案してようやく思い出した。
私たち悪魔に襲われて、レンが危ないって思って咄嗟に飛び出したんだ。
そのあとのことは覚えていない。
少し体を動かすと腹部に激痛が走る。
「っ…」
ケガをしているんだ…。
だから、私はここに…。
心配をかけてしまったんだろうな。
レンは、きっと怒るだろう。
また勝手なことをしてって。
でも、レンを助けたかった。
レンを、守れたんだから、後悔はしてない。
そう言ったら余計に怒るだろうな。