プリンセス☆ロード
レンの居場所を教えてもらって、そこに向かう。
レンに、あいたい。
レンは、街にある広場のようなところにいた。
ベンチに座って、何か物思いにふけっている。
「…レン」
後ろから、小さく声をかけると、レンがハッとしたように振り返った。
目が合うと私は小さく手を振る。
「なに出歩いてるんだ」
「うん…。でも、レンに会いたかったから」
レンの視線がいつになく優しいと感じる。
私はレンの隣に進むと、そっと隣に腰を下ろした。
「…もう動けるようになったんだな」
「うん。…どうして、会いに来てくれなかったの?」
「……どんな顔をして会えばいいのかわからなかった」
「どんな顔って…?」
「俺のせいだからな」
レンの視線が私の腹部に落ちる。
このケガの責任を感じてるんだ。
レンのせいじゃないのに。
「レンのせいじゃないよ」
「俺が油断していたせいだ」
「違うよ。私がでしゃばったの。レンを助けたいって思って勝手に足が動いたの」
まっすぐレンを見つめた。