プリンセス☆ロード
私たちはこれからどうなるんだろう。
魔王はロイドの事を許すだろうか。
お仕置きとやらが終われば、開放してもらえるのだろうか。
そして、私はどうなるんだろう。
人間を抹殺するための何かに利用させられるのだろうか。
それだけは、阻止しなければ。
私のせいで人間が死ぬなんてこと、絶対に起こしてはいけない。
レン…。
せっかく両思いになれたのに。
そのレンを傷つけてしまうかもしれない。
死なせてしまうかもしれない。
そんなこと、絶対に嫌だ。
「女、魔王さまがお呼びだ」
突然足音もなく表れた魔王の手下が牢の鍵を開けて入ってきた。
魔王が私に用なんて、いったい。
悪い予感しかしない。
乱暴に腕の鎖を外され引っ張り起こされる。
強引さに顔をしかめ必死に立ち上がる。
「ロイドさまも一緒に」
「…俺もだと?」
魔王の息子だからだろうか。
一応さま付けで呼ばれたロイドはその呼び出しに眉をひそめる。
もう一人の手下がロイドの鎖を外し立ち上がらせる。
私たちは牢を出て暗い廊下を歩いていく。
いったいどこに連れて行かれるのだろうか。
そして、なにをさせられるのだろうか。