プリンセス☆ロード



「諦めろ!お前がどうあがこうと、敵う相手じゃない」

「それは、どの立場で言っているんだ、あ?ロイド」

「…っ」






ロイドは口を閉ざす。
ロイドは鎖を外され、私と魔王の間に立っている。
ロイドは魔王に逆らえない。
逆らってほしいとも思わない。




「さあ、お前の力を見せてみろ」

「誰があんたなんかに!」

「身の危険を感じると発動するんだったか?」





魔王は掌を上に向け力を込めると掌に雷のようなものが現れる。
それを私に向け飛ばすと、私の身体にあたったそれは強い電気のようなものが体を走る。






「ああああああぁぁぁっぁ!!!!!」








身体がさすように痛い。
ビリビリと全身が痺れる感覚。






「っ!魔王さま!死んでしまったら、力が使えなくなります!」




ロイドの言葉に魔王が手を動かすと体を走る痛みはすっと消えていった。
ぐったりと頭を下げる。





「はぁ…はぁ…」






気を確かにもつんだ。
私はグッと掌を握る。





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