プリンセス☆ロード
「…あんたなんかに、負けるもんか…」
「その減らず口が聞けないくらいに痛めつけてやろう」
「仲間を僕としか思わない…あんたなんかに、負けない!」
どんな扱いを受けて来たんだろう。
悪魔の世界なんて、私は知らない。
それでも、悪魔にだって心はあるんだって知ったよ。
ロイドの優しさだって、知ったよ。
「うああああぁぁぁぁあぁぁ!!」
魔王の攻撃がまた私を直撃する。
全身を刺すような痛み。
意識が飛びそうになるのを必死にこらえた。
ネックレスが熱を帯びる。
私の危険を察知して発動しようとしている。
ダメ…発動しないで…。
こんな奴に、この力使わせたりしない。
「加減が難しいのだ。早く、お前の力をみせろ」
「…はぁ……っ…はぁ…」
意識を保つので精いっぱいだ。
体中が痛い。
息が、苦しい。
息を落ち着かせ、ネックレスを抑える。
「…レン…」
会いたい。
レンに、会いたい…。