プリンセス☆ロード





悪魔が次々と襲ってくる。
それをロイドが一人で交わす。


魔王も、怒りが収まらず、杖を振り下ろしてくる。






「やめてぇぇぇぇぇ!!!!!」







その瞬間、辺りが強い光に包まれる。
その波動により水晶は割れ、振り下ろされようとしていた杖は焼け落ちた。




「…これが、姫の力…」





ロイドがそれを見て呟く。
しかし、すぐに私を抱えその場を飛び出した。
混乱に生じて城を抜け出した私たち。





「ロイド、あなた…」

「この道をまっすぐ行け」

「え…?」

「まっすぐ行けば人間の住む町に出る」








馬を出し、私をその馬に乗せながらロイドが言う。
まるで、自分はついてこないかのような言い方に不安が募る。





「どうして、どうしてこんなこと…」

「…わからない」

「え…」

「俺を、対等として見てくれたのは、お前だけだ」

「ロイド…」






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