プリンセス☆ロード
目をあけると、知らない天井だった。
頭がガンガンする。
「紗南さん!」
泣き出しそうな顔のソウシが顔を覗かせる。
ああ、皆に会えたんだ、私。
「みんな…」
レンやミナトやリュウも。
涙が頬を伝う。
「よかった!」
「あれほど無茶なことをするなといっただろ」
本当に心配してくれてたことがわかる。
ごめんね、みんな…。
そこで、私はハッとした。
「ロイド!」
「え?」
私、こんなことしていられない。
助けに行かなきゃ!
「お願い!みんな、助けて!」
「助けてって、一体…」
「ロイドを…このままじゃ、ロイドが死んじゃう!」
あのままで、無事なわけない。
あの魔王が、裏切りをそう簡単に許すはずがないんだ。
「ロイドって‥あの悪魔か?」
「助けてって、紗南さんをこんな目にあわせたのは彼でしょう?」
怪訝そうな顔のみんな。
違うの。
彼は、確かに私を狙ってた。
レンを傷つけたし、皆を襲った。
それでも、私の事最後には助けてくれたんだ。