プリンセス☆ロード




次の日の朝、早々に私は外に出る準備をした。
制服は目立つからと与えられた部屋に備え付けられているクローゼットの中を見たけれど、そこにはさらに目立つであろうドレスの数々。
仕方なく、制服に体の半分くらいが隠れるスカーフを見つけたからそれを体に巻いていくことにした。





「よし」





気合を入れてそっと扉を開ける。
見つからないようにしないと。



特にレンに見つかってしまった時には、何を言われるわからない。
きっと、嫌な顔で罵倒されるに決まってるんだ。








何様のつもりよ。







思い出しただけでも腹が立つ。









廊下を覗くと、運よく誰もいなかった。
ホッとしてゆっくり進んでいく。



途中、メイドさんが横切り慌てて隠れたりしながら着実に城の外へと進んでいた。








中庭に出て、正門らしき場所を見つけて底を目指す。
しかし、そこには門番らしき騎士が両側に立っていた。



あれじゃあ、あそこを通って出ることができない。
どうしよう…。








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