プリンセス☆ロード
「きゃあああああああ」
いったいなんなのよ!
中に入ってみれば、突然槍が突き刺さってくるし、大玉ころがしのような大玉が転がってくるし。
なんなの、このカラクリ屋敷のような仕掛けは!!!!
「どえらい歓迎だな、こりゃ」
天井に突き刺さった槍にぶら下がり玉をよけたリュウがウンザリした顔で言う。
なにが正々堂々とよ!
思いっきりだまし討ちする気満々じゃないの!
「…はぁ、ありがとう」
「別に」
私を助けてくれたロイドにお礼を言う。
初めはレンが私を庇いながら仕掛けを交わしていたんだけど、さすがに誰かを庇いながら交わすのは限度がある。
見かねたロイドが助けてくれたのだ。
ロイドは羽があるし、この城の仕掛けについてはいろいろと知っている。
「…ちっ、貴様に頼るとは…」
「もう、レン…」
なんだかんだ、似た者同士なのよね、この二人。
そして気を取り直し、先に進む。
「気をつけろ、どんな仕掛けがあるかわからない」
「うん…」