プリンセス☆ロード




「おのれ、小娘!お前を殺せないとでも思ってるのか!貴様の力などなくとも、計画は遂行できる」

「計画!?人間を滅ぼす計画?」





魔王を怒らせ、判断力を鈍らせれば致命傷まではいかなくても傷を負わせることができる隙があるかもしれない。
魔王の標的が私に絞られれば、他のみんなの行動へ気が向かなくなるはず。
それに、いろいろなことを聞き出しやすくなるかも…。
私には、それくらいしかできないから。






「ロイドめ、いらんことをペラペラと」

「あんたなんかに人間を滅ぼさせるもんですか!」

「人間の戯言か。きさまら人間など、いかに扱いやすいか」

「なんですって!」






魔王は、立ち上がり私たちを見下ろす。
負のオーラが辺りを覆い尽くす。
冷や汗が一筋流れた。






「裏で小細工すれば、易々と信じ戦争を始めてくれる。なんと扱いやすいことか」

「どういうことだ!」





その言葉にレンが叫ぶ。
魔王は視線をレンに移した。

そして、不快な笑みを浮かべる。








「聞きたいか」

「なに…?」

「人間と悪魔の憎しみの連鎖の発端は、すべて我の思いのままだ」

「それ…どういう…」






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