プリンセス☆ロード
「あああああ!!!!」
私の怒りが、ネックレスに届き、光の刃となって魔王に向かう。
魔王はその光を武器で受け止め力づくで消し去る。
「その力、失うのは惜しいが仕方ない。貴様もろとも皆殺しにしてくれる」
魔王が杖状の武器を振りかざすと、その上の部分に装飾されてある水晶から稲光のような光が飛び出してくる。
慌ててそれをよけるが、その光が当たった場所は黒く焦げ落ちていた。
「なにあの武器…。このネックレスと同じような…」
「いや、あれはあの稲光しか発せない。お前の持つ変幻自在な武器とは違う」
「ロイド…」
「…あいつの言うとおりだ。俺は、自分の目で確かめようともせず、魔王の言葉を信じ人間を恨んでいた」
次々と襲いくる稲光からロイドが守ってくれる。
レンたち騎士は魔王に向かって行っている。
しかし、ことごとく交わされ、吹き飛ばされるみんな。
「全て終わらせる。…手伝ってくれるか」
「…もちろんよ。でも、いいの?」
「俺も、あいつの陰に怯えているのはもう終わりにしたい」
「…わかった」
前に進むために。
自分で道を切り開いていくために。
「真実がわかってから喚いたところで後の祭りだ!」
「うるせぇ!それでも!俺たちは生きてるんだ!」
「こんな負の連鎖を断ち切るために、来たんです!」
リュウとソウシが同時に魔王に斬りかかる。
それを片手で払い、地面に叩きつけた。
その次の瞬間反対側からミナトとレンが間髪おかずに向かっていく。
「人は、間違いながらも生きてるんだ!何度も後悔しながら!」
「貴様には、わからんだろうがな!」
魔王はすぐにそれに反応し、杖で二人を薙ぎ払う。