プリンセス☆ロード
「みんな…!」
どうしよう、歯が立たない。
このままじゃ皆やられちゃう。
「俺は、あんたの強さに憧れていた。あんたに認められたくて…」
「なんだ、命乞いか」
「あんたの力に恐怖さえ覚え、遥か遠くにいるあんたに追いつきたくて強くなろうと必死だった。認められれば、俺を一人の悪魔として見てもらえるかもと夢見てた」
ロイドの思いが伝わる。
僕なんかじゃなく、同等として見てもらいたかった。
「でも、もういい。俺は、俺の道を行く」
「ほう」
「あんたと決別して、未来に進む!」
ロイドの決意の叫びが響いた。
ロイドは武器を手に魔王に襲い掛かる。
魔王はそれをよけ攻撃を仕掛けるが、ロイドはすぐに体制を戻し魔王を斬りつける。
「あ!」
魔王の腕に一筋の刀傷を残した。
しかし次の瞬間ロイドも地面に叩きつけられた。
「ロイド!」
駆け寄ろうとする私を、大きな手が掴みあげる。
「やあ!」
高く持ち上げられ、ぎりぎりと締め上げられる。