プリンセス☆ロード






「…やったの…?」






倒れた魔王はパラパラと砂になって消えていく。
全ての根源が、今消えてなくなったのだ……。







「…終わったのね」

「エリサちゃん!」





体中ボロボロのエリサちゃんを見て思わず抱きついた。
小さな体をこんなにも痛めつけられて…。
怖かったでしょう。






「…あいつに聞かなかったの?あたしはあんたたちよりずっと長く生きてるって」

「聞いた。でも、人間に換算したってまだ子供でしょう!心配するのは当たり前!」

「…へへ。なんか、変なの」






エリサちゃんは照れ臭そうに笑った。
心配されることが、不慣れみたいだ。







「紗南!」

「レン!よかった!無事で!」


「ああ。紗南も。…あれは、紗南がやったのか?」





レンが剣を見つめながら言う。






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