プリンセス☆ロード
「…紗南、お前はどうするんだ」
「え…?」
進みだした馬の上、突然レンがそう言った。
どうするって、なにを?
「救いの姫としての任務は終えたんだ。…元の世界に、戻るのか?」
ソウシやミナト、リュウも私を見つめていた。
元の世界に、戻る?
「お前が望むなら、お前の世界に戻ってもいいんだ」
「……レン」
そんなこと、全く考えてなかった。
元の世界に戻るなんて…。
でも、そうだよね。
この世界に私が必要なのは、私が救いの姫だったから。
でも、もうその役目は果たした。
私は、もういなくてもいい…?
「私は…いなくても、いいの?」
「…」
「私の意思じゃなくて、皆は…?」
皆は、私が帰ってもいいの?