プリンセス☆ロード
「紗南ちゃーん!ただいまー!」
ミナトが声を上げて駆け寄ってくる。
その後ろにレンやソウシやリュウもいる。
久しぶりのみんなにテンションが上がる。
「おかえりなさいませ。さぁ、皆様こちらへ」
私の後ろに控えていたメイドがレンたちを案内する。
私はニコニコ笑いながら皆の背中を押す。
「じゃーん!」
「えっ?なにこれ!うわー!」
「これ、紗南さんが?」
私たちが案内した部屋に用意してあるのは、たくさんの料理の数々。
私がキッチンを借りて丹精込めて作った料理だ。
任務で疲れたみんなにできる私なりに考えたおもてなし。
「座って座って!」
「全部紗南が作ったのか?」
「うん。料理とか久しぶりだから、味は保証できないけど」
「ありがとな」
レンがそう言って私の頭をなでる。
出た!レンの甘々!
嬉しくて頬が緩む。