プリンセス☆ロード
会はとても和やかなムードで進められた。
騎士も王族もメイドも執事も身分など関係なく楽しんでいる。
王は大きな口を開いて笑っていて、とても楽しそう。
私はレンの姿を探していた。
「どこ行ったんだろう…」
別に何か用があるわけではないけれど…。
みんながいるこの場所にいないのはなんだか落ち着かない。
「何を探してるんだ?」
後ろから声を掛けられる。
でも、その声は私が探していたレンの声。
なんだ、やっぱいたんだ!
「もう!探したのよ!」
そう言いながら振り返り、自分の目を疑った。
「え?」
そこにいたのはレンではなく、王子様。
え?
でも…さっきの声…。
「なにも食べていないのか?」
「は…?え、な、なんで…」
疑惑が確信に変わる。
「ええーーー!!!!」
私の声が響き渡る。