プリンセス☆ロード
「…はあ!?」
「ウソぉ!王子がレン!?」
私と同じくらい、いやそれ以上に衝撃を受けているミナトとリュウ。
レンはめんどくさそうに目を細めた。
でも、ソウシだけは、あまり驚いていないようだ。
「ソウシは、あまり驚いてないのね」
「ええ…まぁ…。僕は知っていましたし」
「……ええ!?」
衝撃発言、パート2!
ソウシは知ってたの?
確かに、ソウシとレンって他の組み合わせより仲はいい感じだったけど。
「そういえば、旅を始めたばかりの頃、宿でレンとソウシが何か深刻な話してたよね…」
「ああ、そうですね。その時、紗南さんにはちゃんと本当の事を知らせた方がいいのでは、と話をしていたんですよ」
「え…」
「どうなるにせよ、紗南さんにとっては婚約者になりうるのですから、相手が誰なのか知る権利はありますから」
そうだそうだ!
でも、結局今の今まで聞かされてなかったんですけど。
「聞かれなかったからな」
「…そんなの、聞けるか―!」
なんか、ものすごくどっと疲れた。
なんだったの、私の悩みは…。