プリンセス☆ロード
どれくらい経っただろう。
なかなかミナトが戻ってくる気配がない。
少し心配になりながらも、ミナトの帰りを待っていた。
「君!ここは危険だ!こっちに来なさい!」
「え?」
「ほら、急いで!」
突然、若い男の人に腕を掴まれ引っ張られる。
なに、この人…。
「なんですか?あの、放してください」
「ああ、ごめん。さっきの君の連れに頼まれたんだ。自分の代わりに君の側にいてやってって」
「え、ミナトに?」
「ああ。それに、さっきの騒ぎがこっちにまできそうなんだ。だから、ここは離れたほうがいい」
「でも…」
ミナトにここを離れるなって言われたし。
ミナトのことだって心配だ。
「大丈夫、彼にはちゃんと連絡いれておくから!さあ!」
「…は、はい」
ミナトが、そう言ってるなら…。
ここ、危険みたいだし。
そう思って、その男の人について行くことにした。