プリンセス☆ロード

第7話 『なんだか…距離を感じるな…』





「これなんてどう?」

「それなら、こっちの色合いの方が似合うんじゃね?」






私たち一行は、セリアという小さな町についた。
とりあえずは食事と、騎士の格好のままの私の着る物の確保。
女の事はリュウだと、私の買い物にはリュウが付き添ってくれていた。

残りの三人は、食事場所を探すことと、今晩の宿の確保に回っていた。






「でも、動きやすい服がいいのよね」

「まぁなー。たぶん、これから山道とかもあるからヒールのある靴もやめた方がいいかもな」

「うん。…あ、でも、私お金ないんだけど…」






城には自分のカバンがあるからお金はあるけれど、ここでは使い物にならないし。
だからおいてきたんだけど……。






「大丈夫。王様から預かった旅の資金があるからな。尽きたら伝書鳩を飛ばして運んできてもらう手筈になってんだ」

「へぇ。ありがとう」






その言葉に安心して服を選んでいく。
私の世界とは少し違う民族衣装のような服に少しわくわくしていた。






色々と試着し吟味した結果、服が決まった。
着物のような合わせの服に、腰に紺の腰巻を巻き、袖はふわりとゆとりを持たせてある。
下は少しゆとりのあるズボンをブーツに入れたカジュアルなもの。
色合いと小物はかわいらしくと、ピンクを基調に淡く決めた。
腰巻の上にチェーンでつけた大きな花のアクセサリーは女の子らしさを際立たせていた。






満足した私はそれを着て他のみんなと合流するため合流場所に急いだ。






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