プリンセス☆ロード





「ソウシ、自分の部屋に帰れ」

「…レン。さっきの話、ちゃんと考えてください」

「くどい。さっさと戻れと言ってるだろ」

「…では。紗南さん、おやすみなさい」

「お、おやすみなさい…」






不穏な空気に戸惑いながらソウシを見送る。








「レン…、いったいどうしたの?ソウシ、怒ってたみたいだけど」

「お前には関係ない」

「関係ないって…」

「俺は風呂に入ってくるから、お前はさっさと寝ろ」






機嫌が悪いのであろうレンはそう言い捨てると着替えを持ってお風呂場に向かった。
確かに関係のないことかもしれない。
この世界の事で、レンたちの国の事で。
それでも、そうはっきりと「関係ない」と切り捨てられると、少し傷つく。









「なんだか…距離を感じるな…」








一人になりたくなくてついてきた旅。
ここにいても、なんだか一人ぼっちに思えてくる。










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