プリンセス☆ロード





「レン!紗南ちゃん!」






慌ただしく入ってきたのはミナト。
ミナトは私たちの姿を見るとホッとしたように肩を上下させた。







「大丈夫?」

「ああ」

「こっちにも、同じ攻撃があった」

「え!?ソウシとリュウは?」

「大丈夫だよ。二人は、敵の気配を追ってる。でも、たぶん無理だろうね」

「そうだな。逃げ足は速いようだ」







ミナトたちのところにもって、やっぱり私たちって狙われているってことなの?
それに、あの攻撃をみんないとも簡単に回避できるってやっぱり訓練の賜物なのかしら。








「紗南ちゃん、怖かったでしょ?大丈夫だかんね」

「あ、うん…。ありがとう」





ミナトが明るく声をかけてくれて、少しずつ恐怖も覚めていった。
こんなことでビクビクしてちゃだめだよね。
危険を覚悟で着いてきたんだから。







「でも、…襲ってきたのって、シャドーなの?」

「おそらくな。こんなもの、人間業じゃない」

「確かに…」





弓矢ならまだしも、大きな木の槍だもの。
人間の力じゃこんなにもたくさん投げ込むのは無理よね。








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