私とねこ [短
その日の夜はハクと一緒の布団で寝た。

ハクは柔らかくて暖かかった。

私にぴったりと密着して寝ている。

この暖かみが、私の心の支え。

ハクがいなかったらこんなに幸せにはなれなかった。

わたしたちの家族であり恩人のハク。

私は心からこう思った。

「ハク、私はあなたを命懸けで守るよ。もし、貴方が私より早く死んでしまうなら、その間ハク。同じ時間を沢山過ごそうね。大好き。愛してるよ。おやすみ。」

ハクに届いたかはわからない。

それでも、本心だった。

もしハクに危険が迫ったら、私が守ろう。

たとえそれが、私の命を犠牲にするものだったとしても…。
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