戦乙女と紅~呪われの魔槍の章~
トンッ、と。
重い甲冑をまとっているとは思えぬ軽やかな足音で乙女は着地する。
その足が地についていたのはほんの僅か。
すぐさま床を蹴り、第二撃を繰り出す!
今度は横薙ぎ。
俺は槍を縦に構えてそれを受け止めようとするが。
「む!?」
乙女は剣の動きを途中で止めた。
「虚を突くか!」
気づいた時には乙女は俺の背後に回りこんでいた。
「腕が落ちたか!?」
背後から斬りつけてくる乙女。
「小癪!」
俺は顔だけを乙女に向け、槍の石突(穂先とは反対側の、槍の柄尻部分)を突き出す!!
「くっ!」
石突での突きを見事かわす乙女。
しかしそのせいで、彼女も攻撃を断念せざるを得なくなった。
そうなると今度は俺の番だ。
そのまま槍を薙ぎ払い、柄の部分で乙女を打つ!!
乙女は剣で受けるものの、その小柄な体は鍛錬場の壁まで吹き飛ばされた。
後を追うように俺は駆け出す。
壁際に追い詰められた乙女に対し、連続の突き!!
槍の穂先が幾つも残像を残すほどの、神速の突きだ。
だが。
「ちぃっ!」
突きが神速ならば、受けもまた神速。
素早く体勢を立て直した乙女は、俺の槍をことごとく剣で捌いた。
重い甲冑をまとっているとは思えぬ軽やかな足音で乙女は着地する。
その足が地についていたのはほんの僅か。
すぐさま床を蹴り、第二撃を繰り出す!
今度は横薙ぎ。
俺は槍を縦に構えてそれを受け止めようとするが。
「む!?」
乙女は剣の動きを途中で止めた。
「虚を突くか!」
気づいた時には乙女は俺の背後に回りこんでいた。
「腕が落ちたか!?」
背後から斬りつけてくる乙女。
「小癪!」
俺は顔だけを乙女に向け、槍の石突(穂先とは反対側の、槍の柄尻部分)を突き出す!!
「くっ!」
石突での突きを見事かわす乙女。
しかしそのせいで、彼女も攻撃を断念せざるを得なくなった。
そうなると今度は俺の番だ。
そのまま槍を薙ぎ払い、柄の部分で乙女を打つ!!
乙女は剣で受けるものの、その小柄な体は鍛錬場の壁まで吹き飛ばされた。
後を追うように俺は駆け出す。
壁際に追い詰められた乙女に対し、連続の突き!!
槍の穂先が幾つも残像を残すほどの、神速の突きだ。
だが。
「ちぃっ!」
突きが神速ならば、受けもまた神速。
素早く体勢を立て直した乙女は、俺の槍をことごとく剣で捌いた。