Destiny
再びベッドに身体を沈める。



街灯の明かりだけが差し込む暗い部屋の中で、天井をただ呆然と見上げていた、そのとき



Tururururu……



家の電話の呼び出し音が鳴り響いた。



「はい、もしもし、津賀ですが」



お母さんが応える。



「―――はい、そうですが。
どちら様でしょうか?
速水…さん? はい。…で…
―――えっ?
あ、そうでしたか。
どうもすみません。
ちょっとお待ちください」



そう言うと、お母さんは下から私を呼んだ。
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