Destiny
速水さんは面食らった顔をしている。
自分でもどうしてそうしたのか分からなかった。
けど、このまま別れてしまうのは嫌だって…なぜかそう思った。
「あ…ごめんなさい…。
えっと…何かお礼を…」
しどろもどろの私。
「有り難う。でも、せっかくなんだけど、この後待ち合わせしてるんだ」
「そうですか…」
「それじゃ」
「あの!」
これだけはどうしても伝えたい。
「携帯を拾ってくださった方が速水さんで良かったです!」
速水さんは優しく微笑むと、駅に向かって歩き出した。
自分でもどうしてそうしたのか分からなかった。
けど、このまま別れてしまうのは嫌だって…なぜかそう思った。
「あ…ごめんなさい…。
えっと…何かお礼を…」
しどろもどろの私。
「有り難う。でも、せっかくなんだけど、この後待ち合わせしてるんだ」
「そうですか…」
「それじゃ」
「あの!」
これだけはどうしても伝えたい。
「携帯を拾ってくださった方が速水さんで良かったです!」
速水さんは優しく微笑むと、駅に向かって歩き出した。