Destiny
「きゃーっ!」


話を一通り聞き終えた美雪が、興奮した様子で声をあげる。

その美雪の奇声に、クラスメイトが一斉にこちらを振り向いた。


「み、美雪! 」


私は慌てて、人差し指を自分の唇に当てる。


「シーっ! 声が大きいってば!」


美雪は肩をすくめ、「ごめん」とバツが悪そうな顔をした。
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