Destiny
雨降る夜に…
――――。


今日の空は一面灰色の雲で覆われていて、すぐにも泣き出しそうだ。



まるで今の私みたい…。



せめて太陽が私を包んでくれてたら、泣きたい気持ちになんかならなかったかもしれないのに…。







“あいつのことなんて、もう忘れる”




そう決心するまでに、長い時間がかかった。


裏切られては、愛してるという言葉を信じ、そしてまた裏切られて…。


あいつとの関係はその繰り返し。


出会ってから今までの2年間、数えてみると辛い思い出の方が多かったような気がする。
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