恋愛無関心彼氏
「お父さん、もう出るわよ。」
お母さんの声に反応して立ち上がったお父さんは無言のまま家を出て行った。
「ねぇ…お母さん。」
「どうしたの?」
「お父さん…不機嫌だね。私のこと嫌いなのかな。」
心配になってきて目から涙が出そうになった。
「そんなはことないよ。大丈夫だから。お父さんも瑞希が居なくなるのが寂しいのよ。」
「そうなのかなぁ…」
急いで家を出て、お父さんが待っている車の中に乗り込んだ。
でも…車内の中は私とお母さんの会話だけで、いつものようにお父さんが話しかけてくることはなかった。