恋愛無関心彼氏






「別に。」












素っ気なく言う圭人君が怒っているように見えた。











「本当に…ごめんなさい。」











顔を上げられずに俯いていると綺麗な細長い白い手が頬に触れた。












驚いて少し顔を上げた。









「大丈夫?」









「へっ!?」












「元気そうだね。俯いてたら心配になるじゃん。」












「ごめんなさい」











また顔を下げたら額にデコピンされた。











「言ったじゃんか。俯くなって」










「よし、俯かない」









「切り換えるのが早いこと。」












圭人君はキッチンに行くと晩ご飯の準備をし始めた。










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