ときどき
友人の、妙に生活感あふれる一面を見てしまったとき、あなたはどうしますか?
・・・まあ、見ておいて無視するのもなあ。
前髪を軽く直しながら、私は足立くんに近づいた。
「足立くん、奇遇だね!おつかい?」
「浅野、なんでおまえここにいんだーーーは?これ奥まで期限一緒かよ。ないわ」
足立くんは舌打ちをして納豆をかごに突っ込んで、こちらを見た。私は一応自分がここにいる理由を説明しておく。
足立くんのかごの中には、野菜や肉など一般的な食材が入っていたが、その量たるや、いつも私のお母さんが買う量の倍以上ある。
・・・いっぱい食べんのか?
「足立くんっていつもこういうとこ買い物に来るの?」
「ああ、買い出しはだいたい任されるから」
「けっこうあるね」
「まあ、消費量が多いから。うち」
足立くんは淡々と言いながら続いて嗜好品のスペースに移動する。
新作のチョコ菓子に目を奪われる私の横で、足立くんは慣れた手つきでポテトチップスの大袋を投げ入れ、続いて女児向けアニメーションの食玩つきのパッケージに手を伸ばした。
あれ、え・・・?足立くん、そんな趣味が・・・?
「おまえ、買うもんそれだけか」
「あ、うん。頼まれたのこれだけだから」
「・・・帰り、急ぎか?」
足立くんは、私の様子を窺いながら、そう言った。
私は不審に思いながらも、反射的に首を横に振ったのだった。
・・・まあ、見ておいて無視するのもなあ。
前髪を軽く直しながら、私は足立くんに近づいた。
「足立くん、奇遇だね!おつかい?」
「浅野、なんでおまえここにいんだーーーは?これ奥まで期限一緒かよ。ないわ」
足立くんは舌打ちをして納豆をかごに突っ込んで、こちらを見た。私は一応自分がここにいる理由を説明しておく。
足立くんのかごの中には、野菜や肉など一般的な食材が入っていたが、その量たるや、いつも私のお母さんが買う量の倍以上ある。
・・・いっぱい食べんのか?
「足立くんっていつもこういうとこ買い物に来るの?」
「ああ、買い出しはだいたい任されるから」
「けっこうあるね」
「まあ、消費量が多いから。うち」
足立くんは淡々と言いながら続いて嗜好品のスペースに移動する。
新作のチョコ菓子に目を奪われる私の横で、足立くんは慣れた手つきでポテトチップスの大袋を投げ入れ、続いて女児向けアニメーションの食玩つきのパッケージに手を伸ばした。
あれ、え・・・?足立くん、そんな趣味が・・・?
「おまえ、買うもんそれだけか」
「あ、うん。頼まれたのこれだけだから」
「・・・帰り、急ぎか?」
足立くんは、私の様子を窺いながら、そう言った。
私は不審に思いながらも、反射的に首を横に振ったのだった。