♪ヒキコモリノ レンアイジジョウ♪
♪ヒキコモリノ レンアイジジョウ♪
・・・・・・。
夕方・・・そろそろ時間だ・・・。
〝あいつ〟が来る・・・・・・。
[ヴ・・・ヴヴ・・・。]
「・・・んだよ、変な声出して・・・。」
[えっへへ~!!びっくりしました~!?でしょう!?びっくりしたでしょう!!]
「まだ何も言ってねーよ・・・。つーかびっくりなんてしてねーし・・・。」
[へ~・・・ほ~・・・。それは本当ですかねぇ~?]
「本当は・・・さっきのあれよりも・・・
鍵を掛けたのに、入って来れる方にびびったわっ!!!」
[・・・・・・忘れたんですか?
〝わたし〟は死んじゃったんですよ?]
「・・・忘れてなんかねーよ。」
[じゃあ私・・・もとい、陽菜の分身・・・雛が、
〝幽霊〟だって事もですか?]
「――――・・・それは、現実逃避中。」
[あはは!!そうですねぇ。見るからに!]
・・・・・・アイツが死んでもう・・・一ヶ月もたつんだな。
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『陽菜・・・。何やってんだ・・・?』
『ん?あ!悠真。何やってるの?』
『・・・・・・。それは、こっちのセリフだ。』
『えへへっ!!じゃーん!!』
『・・・何それ。砂が可哀想なくらい分からん。』
『え~・・・。ひどいなぁ・・・。分かんないのっ~!!』
『これは、誰が見ても分らんだろ。』
『これは、猫っ!!』
『・・・あっそ。』
『あっ・・・!!本物ーっ!!』
『ちょっ・・・!!お前・・・!』
『体弱いんだから、無理に動くなよっ!!』
『うん!!大丈夫っ・・・!!』
『・・・・・・・・・!!危なっ!!』
『え?』
その時に見えたのは・・・血飛沫と、陽菜の笑った顔だった。