♪ヒキコモリノ レンアイジジョウ♪
「実は・・・。こんなことがあったんです・・・。」
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「お姉ちゃん!何やってるの?」
「ん?ああ、これ?」
「う、うん・・・なぁに?それ・・・。」
「これは・・・猫だよ!分かるよね!?」
「えっ・・・!!う、ううん・・・分かんなかった・・・。」
「え~っ!!嘘~・・・。」
「お、落ち込まないで!!猫って言われたら分かるよ!!」
「だよね!!この絵!!猫だよね!!」
バッと、お姉ちゃんは絵を見せて来た。
「うん!上手いよ!!」
「・・・・・・ありがとう。」
「・・・?どうしたの?」
「・・・ん?大丈夫だよ!!」
お姉ちゃんはいつも、いつも、いつも、いつも・・・

笑顔だった。

でも、ある日・・・藍菜お姉ちゃんが自殺してから・・・・・・

狂っていって・・・その時も・・・いや、その時だって・・・

お姉ちゃんは、笑っていた。

「何で・・・何で!!何でこんなことにっ・・・!!」

誰のせい?いったい・・・誰の・・・。

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「そんなことがあったのか・・・。」
「やっぱり、藍菜お姉ちゃんのせいなんだ!!藍菜お姉ちゃんが・・・!!」
ポスッと結菜の頭を叩く。
「それはないんじゃない?だって、このことは・・・

誰のせいでもない。大丈夫だから。」

「・・・っ!でも・・・駄目だよ。私なんかじゃ・・・取り戻せないし・・・。」
ムッ。
俺の心が怒りに染まっていく。
「それに・・・もう、駄目だし・・・。」
ムカッ。
またまた染められた。
「もう、帰って来るわけ・・・無いんだし・・・。」
プツン。
もう、堪忍袋の緒が切れた。
「だあああぁぁぁっ!!うじうじうじうじうれせーなっ!!取り戻せないのも分かってる!!でも、

絶対・・・駄目なわけ無いっ・・・!!」

「・・・・・・っ!!はいっ!!」
ニコっと結菜が笑う。
「うっ・・・!!」
不覚にもかわいいと思ってしまう。
「今日はもうおそいから、明日からてがかりでも掴んでいくか・・・。じゃあな。」
ヒラヒラと手を振る。その時・・・。

「・・・・・・っ!!ま、待ってくださいっ!!」

「・・・・・・?どうした?場所はここでいいぞ。」
「さ、最後に聞いて欲しくて・・・。」
「何?」

「わ、私・・・昔から誰かのせいにして生きてきたのかもしれない・・・。ゆ、悠真さんがああやって言ってくれたから・・・私、少し前向きに成れた気がします!!そ、それで・・・えっと・・・。」

「?」

「わ、私・・・ゆ、悠真さんのこと好きなってしまいましたっ・・・!!」

「はぁっ!!!?」

俺の今までより突飛な出来事はこれからも続く・・・らしい。
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