♪ヒキコモリノ レンアイジジョウ♪
「ん・・・・・?」
[起きましたか!悠真。]
「ん?ああ・・・。」
[昨日あったこと、覚えてますか?]
「・・・ああ、忘れてるわけない。」
[で・す・よ・ね~♪あ~んな突飛な出来事、忘れろという方が難しいですよね~♪]
「まぁな・・・。」
ガタッ。
俺はベッドから出た。
ヒラッ・・・!!
何か落ちた。
「・・・この写真!」
[どうしましたー・・・ってだ、駄目です~!!]
「え・・・・・・っ!!これ・・・・・・っ!!」
[~~~っ!!・・・む~。]
「・・・何で、何で・・・お前が持ってんだよ!!これは、これは・・・
捨てたはずだろっ!!」
この写真は、陽菜と撮った最後の写真・・・夏の写真。
[だってこの写真は・・・陽菜との思い出ですから・・・。」
「もう、遅いんだよっ!!何したって・・・。」
[悠・・・真?]
「・・・勝手なことすんなよ。〝生きてない〟くせにっ・・・!!」
[・・・・・・っ!!悠真だって・・・
生きてないと同じくせにっ!!]
「へぇ・・・。俺に歯向かうんだ・・・。」
[・・・・・・っ!!]
グッ・・・!!
服の襟を持ち、上に上げる。
[く・・・っ・・・・・・。]
「・・・2つだけ聞いてやる。」
ドサッ・・・!!
[ひ、1つ目・・・。]
「何だ・・・?」
[この世に100%はないように・・・努力に、終わりがないから・・・
しっかり、生きてくださいっ!!]
「・・・2つ目。」
[重要ですから、ボイスレコードしときます。]
「さっさと言え。」
[〝陽菜さん〟も、私・・・〝雛〟も、結菜さんも・・・みんな、
あなたのことを・・・大切に思っています。]
「・・・あっそ。」
グッ・・・!!
また上に上げる。
[かっ・・・はっ・・・!!さ・・・最後に陽菜さんから受け継いだ言葉と私の言葉・・・
『悠真・・・だいすき。』・・・って・・・っ・・・!!]
ニコッと雛が笑う。
スゥ・・・。
雛が消えていく・・・。
「待てっ!!伝えてくれ・・・っ!〝アイツ〟に俺も、
『ずっと、好きだった。』って・・・っ!!!」
[・・・はいっ!!了・・・・・・解・・・です・・・。]
最後の雛の笑顔は・・・
[必ず・・・戻って伝えますね!]
と言ってる様にみえた。