♪ヒキコモリノ レンアイジジョウ♪
「あ・・・!来た来た!!」
墓場の近くの公園のブランコに座っている結菜がいた。
「待ってたよ~。」
「・・・・・・。」
「・・・どうしたの?」
「・・・実は―――。・・・!!」
そうか・・・知らないんだ・・・。
〝雛〟は俺にしか見えないんだ・・・。
「・・・・・・っ!!」
なのに・・・いつも笑って見ていた・・・?
〝いいなぁ・・・。〟何て言って・・・。
「どう、どうしたの!?何でも言って!」
「分かるわけないだろ!!」
「・・・それどもいい、何でも言って。」
「・・・ゴメン。ありがと。」
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俺はさっきおこったことを話した。
信じて貰えないとはわかっていた。
それでも、信じて貰おうと何度か
『信じて聞いてくれよ?』
と言った。
俺は・・・結菜に話すのは苦しかった。
きっと、1番苦しんでたのは結菜だ。
俺よりも、ずっと・・・ずっと・・・。
何やってんだ・・・俺は・・・。
ガタッ!!
「!?どうしたの・・・?」
そうだ・・・。いま行こうとすると・・・結菜のことを置いて行かければいけない・・・。
「っ・・・!!」
「・・・あのね、聞いてくれる・・・?」
「・・・・・・何だ?」
「・・・努力は、必ず報われるとは限らないの。」
「・・・ああ。」
きっとそれだけは、誰よりも分かっている。
「でもね、努力は無力でも・・・
絶対に無駄にはならない。
努力は成功する確率を上げる1つの手段・・・。
努力に終わりなどありません!!」
「・・・・・・ははっ・・・!!ありがとな・・・。」
結菜はふわっと笑った。
「・・・・・・はい、がんばって下さい!!」
そして俺は、ただひたすら走った。
「雛っ・・・!!」
そう叫びながら――――・・・。