ヒトメボレ。
わたしは
奏弥には弟がいること、
今日来てる3人はみんな滝高のサッカー部であること、
つい最近彼女と別れてしまったこと…
など色々な話を聞いた。
「でさ〜、たしかにおれも最近は部活が多くてなかなか会えないのは悪かったと思ってるけど…
ふつー、わざわざ俺と一番仲良くしてる後輩と付き合うか?
俺なりにちゃんと愛してたはずなんだけどな〜。」
最近別れた彼女は奏弥が一番可愛がっていた後輩君と付き合いはじめたらしい。
しかも部活があるときはいつも見に来て手を繋いで帰るんだとか…。
笑いながら話す奏弥は、
どことなく淋しそうな表情をしていて
でも彼女の話をする奏弥はとても優しい雰囲気だった。
「奏弥は本気でその女の子の事スキだったんだね」
「うん…っていきなりごめんな?こんな話。
ここでする話じゃないよな」