ヒトメボレ。


「あっ…」




思わずそう呟いてしまった言葉も彼の耳に入ることなんてない。





私は、
もうこの世界には彼だけしかいないように




彼を食い入るように見つめた。






ーもうイヤホンからの音楽なんてまったく聞こえなかった。





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