Amarosso~深い愛~の作り方♪
一枝はくつくつと笑った。
「どっちだろうね。
ああ、そうなんだ。
意外と」
一枝はあごに手をかけて、面白そうに怜士を眺める。
この男は意外と自信が無いのか。
こんな容姿と性格なのに。
「なんですか?」
冷ややかに、だが淡々と聞く。
「いいや」
煙草を押しつぶして消すと立ち上がった。
「ただ、これはおまえが思っているデスゲームじゃないかもしれないよ。
だったらどうするのか。
考えといたら?」
そのまま去っていく。
言いたいだけ言って、その上、ここを奢らせるということか。
こっちは年下だぞ。
ため息をついて財布を取り出す。
「いりません」
バーテンは薄く微笑した。