Amarosso~深い愛~の作り方♪
5.夏は憂鬱
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少し改めた。
校内では、なるべく関わらないようにした。
だがカテキョはだけは変わらずに続けた。
期末試験がもうすぐだから。
でもそんな変化に麗華は全く気付いていないようだった。
学内でも平気で声をかけてくるし、寄ってくるし、触るし。
多分、その他女子の方が、微妙な変化に気付いている。
あちこちから、さり気ないアプローチが復活した。
たぶん麗華の方もだ。
人気の少ない校舎の廊下を、男子と二人で歩いているのを目撃したことがある。
何も言わないし、当たり前だが自慢しなければ、ほのめかすこともない。
こちらに知らせて、あせらせようとする手も使わない。
そういう対象では無いのだろう。
傾いているのはこっちだけだ。
だからか。
微妙な存在感を麗華の中に残しておきたくて、カテキョの時は、必要以上に甘くしている気がする。
一枝さんに言われた通り、カテキョ自体も辞めるべきにも関わらず。
麗華が大事だとしても、そこまで自分を殺せない。
これが甘えだとわかっていても、まだそこまで大人じゃない。
期限が後少しなら、この位許してほしい。